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探究学習の先進校まとめ【独自の取り組みが光る高校】

探究学習の先進校まとめ【独自の取り組みが光る高校】 公立高校

高校選びで「探究学習に力を入れている学校」という言葉をよく目にします。ただ、探究の時間はどの高校にもあるため、何を手がかりに先進校を見分ければよいのかは分かりにくいものです。

この記事では、まず学習指導要領にもとづく「総合的な探究の時間」の目標と単位数を確かめます。そのうえで、探究学習の先進校を見分ける手がかりと、公式の情報で確かめられる学校の例、中学生と保護者が学校選びで確かめたい点を紹介します。

この記事のポイント

  • 「総合的な探究の時間」は全ての高校に置かれ、単位数は3〜6単位が標準
  • 先進校の手がかりは、国の事業や国際的な認定・校外での発表・公開されている成果
  • 都立国際・高知国際・岡崎・ふたば未来学園・渋谷教育学園幕張の取り組みを、公式情報をもとに紹介

探究学習(総合的な探究の時間)とは?

平成30年に告示された高等学校学習指導要領で、それまでの「総合的な学習の時間」は「総合的な探究の時間」に改められました。目標は、「探究の見方・考え方を働かせ、横断的・総合的な学習を行うことを通して、自己の在り方生き方を考えながら、よりよく課題を発見し解決していくための資質・能力」を育成することです(出典: 文部科学省「高等学校学習指導要領比較対照表【総合的な探究の時間】」)。

総合的な探究の時間は全ての高校の教育課程に置かれ、単位数は3〜6単位が標準です。特に必要がある場合に限って、2単位まで減らせます。1単位は、50分の授業35回分が標準です(出典: 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 総則編」)。

目標には、次の3つの柱が示されています。

  • 探究の過程で、課題の発見と解決に必要な知識と技能を身に付け、課題に関わる概念を形成し、探究の意義や価値を理解する
  • 実社会や実生活と自分との関わりから問いを見いだし、自分で課題を立て、情報を集め、整理・分析して、まとめ・表現できるようにする
  • 探究に主体的・協働的に取り組み、互いのよさを生かしながら、新たな価値を創造し、よりよい社会を実現しようとする態度を養う

さらに学習指導要領は、各学校がこの目標をふまえて、学校ごとの目標と内容を定めるとしています。探究の中身が学校によって違うのは、このためです。

小中学校の「総合的な学習の時間」との違い

学習指導要領の解説は、両者の違いを課題と自分自身との関係で説明しています。小中学校の総合的な学習の時間が「課題を解決することで自己の生き方を考えていく学び」であるのに対し、高校の総合的な探究の時間は「自己の在り方生き方と一体的で不可分な課題を自ら発見し、解決していくような学び」です。高校では、生徒自身が課題を見つけることが期待されています(出典: 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 総合的な探究の時間編」)。

探究の4つのプロセス

学習指導要領の解説では、「①課題の設定→②情報の収集→③整理・分析→④まとめ・表現」という探究のプロセスが示されています。実社会や実生活と自分との関わりから問いを見つけ、自分で課題を立て、情報を集めて整理・分析し、まとめて表現する流れです(出典: 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 総合的な探究の時間編」)。

川で水を調べる高校生たち(探究学習)
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探究学習の先進校はどう見分ける?

探究の時間はどの高校にもありますが、その中身は学校ごとに違います。先進的な取り組みをしている学校を探すときは、次の3つが手がかりになります。

国の事業や国際的な認定を受けているか

スーパーサイエンスハイスクール(SSH、令和8年度は全国233校)やWWLの拠点校、国際バカロレアの認定校は、課題研究や探究型の学びを軸にしたカリキュラムを持っています。それぞれの制度と公式の一覧での探し方は、公立高校の独自プログラム7選【2026年】国の事業と探し方で紹介しています。

探究の成果を校外で発表しているか

探究の成果を校外で発表する機会があるかも手がかりです。SSHの指定校が集まる「SSH生徒研究発表会」は、文部科学省と科学技術振興機構(JST)が開いており、令和7年度は8月に参集形式で開かれ、奈良女子大学附属中等教育学校が文部科学大臣表彰を受けました(出典: 文部科学省「令和7年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会表彰校を決定しました」)。

WWLには全国高校生フォーラムがあります。また、認定NPO法人カタリバは、身の回りの課題や関心をテーマに高校生がプロジェクトを立ち上げて実行する探究型学習プログラム「マイプロジェクト」を行い、「全国高校生マイプロジェクトアワード」を開いています。

報告書や成果を公開しているか

SSHの指定校などは、研究開発の報告書や課題研究の成果を学校のサイトで公開していることがあります。学校説明会の資料とあわせて読むと、どんなテーマに、どのくらいの期間をかけて取り組んでいるのかが見えてきます。

白紙の書類とペンと印鑑ケース
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探究学習に力を入れる学校の例

公式の一覧や学校のサイトで確かめられる例を紹介します。制度の指定や認定は、2026年の時点のものです。

東京都立国際高校(国際バカロレア)

1989年に開校した都立高校で、2015年5月に国際バカロレアのディプロマ・プログラム(DP)の実施校に認定され、2016年4月からDPを実施しています(出典: 東京都立国際高等学校「IBコース紹介」)。IBコースは国際学科の中に置かれ、令和8年度の入学者選抜は、東京都教育委員会の「東京都立国際高等学校国際バカロレアコース入学者選抜実施要綱」にもとづいて行われました。

DPでは、関心のある分野の個人研究を4,000語(日本語の場合は8,000字)の論文にまとめる「課題論文(EE)」、「知識」の本質を学ぶ「知識の理論(TOK)」、「創造性・活動・奉仕(CAS)」の3つが必修です(出典: IB教育推進コンソーシアム「IBのプログラム(DP/CP)」)。

たまったノートの山を低い位置から
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高知県立高知国際高校(国際バカロレアとSSH)

国際バカロレアのDPの認定校で、一部の科目を日本語で学ぶ「日本語DP」を実施しています(IB教育推進コンソーシアムの一覧・2026年6月30日時点)。令和8年度のSSH指定校の一覧にも載っており、国際バカロレアとSSHの両方の仕組みを持つ学校です。

愛知県立岡崎高校(SSH)

SSHの指定校で、JSTの一覧では令和6年度指定・分類は基礎枠の「先導的改革Ⅰ期」です。SSHの指定校は、理科・数学に重点を置いたカリキュラムの開発や、大学などと連携した理数系の教育に取り組みます(出典: 文部科学省「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」)。

福島県立ふたば未来学園中学校・高等学校(WWL)

2023年度に、WWLのカリキュラム開発の拠点校として採択された学校です(出典: WWL公式サイト「採択機関(カリキュラム開発)」)。WWLは、将来、世界で活躍できるイノベーティブなグローバル人材を育てるため、高校の先進的なカリキュラムの研究開発と実践を進める文部科学省の事業です。

渋谷教育学園幕張高校(私立)

千葉市美浜区にある私立の中学校・高等学校で、「自調自考」を掲げています。学校の公式サイトでは、自調自考を「自分を調べ、自分を考える」と説明し、自己と社会を客観視すること、自分をよく知ることが自己の社会化の出発点だとしています。

また、海外留学や、帰国生・留学生、多くのネイティブの先生の存在、海外の学校との活発な交流など、世界を身近に感じる環境があることも紹介しています。

順に倒れるドミノ(習慣の連鎖)
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中学生・保護者が学校選びで確かめたいこと

探究学習の中身は学校ごとに違うので、学校説明会や学校のサイトで次の点を確かめておくと、入学後の学びを具体的に思い描けます。

探究の時間を何年生で、どのくらい学ぶか

総合的な探究の時間の単位数は3〜6単位が標準で、どの学年にどう割り当てるかは学校が決めます。1年生で基礎を学び、2年生で個人やグループの研究に取り組むなど、学校ごとの流れを聞いてみましょう。

テーマをどうやって決めるか

学習指導要領は、自分で課題を立てることを求めています。テーマを生徒が自分で考えるのか、学校が示す分野から選ぶのか、先生や外部の人から助言を受けられるのかは、学校によって違います。

成果をどこで発表するか

校内の発表会だけでなく、SSH生徒研究発表会やマイプロジェクトアワードのような校外の場に参加しているかも確かめておきましょう。発表の機会が多いほど、まとめ・表現の力を試す場も増えます。

箱と矢印の図を描いたホワイトボードを下から
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まとめ

探究学習は、平成30年告示の学習指導要領で「総合的な探究の時間」として全ての高校に置かれ、単位数は3〜6単位が標準です。課題の設定から、情報の収集、整理・分析、まとめ・表現までを、自分で進める力を育てます。

先進校を見分ける手がかりは、SSH・WWL・国際バカロレアなどの仕組み、SSH生徒研究発表会やマイプロジェクトアワードのような校外での発表、学校が公開している報告書や成果です。気になる学校が見つかったら、学校のサイトと説明会で、実際の取り組みを確かめてみてください。

集中して情報収集や受験勉強に取り組める環境も選択肢の一つです。新宿西口駅から徒歩3分のアイデスク新宿自習室は、24時間365日利用できる、半個室ブースを中心とした自習室です。料金は月額6,200円(朝活プラン・4時〜11時)からです。

よくある質問

Q. 総合的な探究の時間とは何ですか?

A. 平成30年に告示された高等学校学習指導要領で、それまでの「総合的な学習の時間」から名前が改められた時間です。探究の見方・考え方を働かせ、横断的・総合的な学習を通して、よりよく課題を発見し解決していく力を育てることを目指します。

Q. 探究の時間は何単位ありますか?

A. 3〜6単位が標準です。特に必要がある場合に限って、2単位まで減らせます。1単位は、50分の授業35回分が標準です。

Q. 探究の成果を発表する全国の場はありますか?

A. SSHの指定校が集まる「SSH生徒研究発表会」(文部科学省・JST)、WWLの全国高校生フォーラム、認定NPO法人カタリバの「全国高校生マイプロジェクトアワード」などがあります。

Q. 国際バカロレアのDPでは、どんな探究をしますか?

A. 関心のある分野の個人研究を4,000語(日本語の場合は8,000字)の論文にまとめる「課題論文」、「知識の理論」、「創造性・活動・奉仕」の3つが必修です。

Q. 探究学習の先進校はどうやって探せばよいですか?

A. SSHやWWL、国際バカロレアには公式の一覧があります。制度ごとの探し方は、「公立高校の独自プログラム7選【2026年】国の事業と探し方」で紹介しています。

※本記事の情報は2026年9月時点のものです。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
最終更新: 2026年9月26日

※本記事内の統計・数値・データは記事公開時点の情報です。最新情報は各公式サイトでご確認ください。

参考サイト

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